眼が旅をするように/愛知県日進市

こんにちは♪

日進市の石組み
その続きのお話です。
今回はこんな内容です。

眼が旅をする石の組み方
一番好きな素材でアプローチをつくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日を背に受けての画像になってしまったので
ちょっと見にくいですね。
すみません。

前回の第一石は画像左
2石目がその右側です。

個の石組みを中心にして右側の石が配置されました。
石の大きさを見て
石の一番の表情を探して
ほかの石との組み合わせを考えて
据えてあります。

 

 

 

絵の教室の先生が
「いいなと思った絵は
眼が絵の中で旅をする」

と話してくれたことがあります。

 

眼が旅をする

そう聞いて庭と同じだなと思ったことがありました。
空間を見た時にまずどこに眼が行くのか
その眼はどう動くのか
というのは必ず考えることです。

 

今回の石組みでご説明してみますね。

まず一番左に据えた石 それを受けて添う石
少し離してリズムを崩して
右に流れを作る石
そこから眼を上に持っていく高く据えた石
いったん下げてもう一度上げて
そのままデクレッシェンドで空間の縁に流していく石

 

左から右に向かって眼の動きを

飽きさせないようにしています。

わかりますか?
説明が難しいです。

現場で見ながら説明したい。

写真を見ながらもう一度読んでみると
わかってもらえるかな。

 

今お話ししたのは
石だけで作る眼の動きです。
これに土の高い低い
植物の取り合わせが入ってくると
さらに複雑に眼が動く。
加えて庭は季節の移り変わりや
生長具合があるので
時間軸もあって本当に複雑。

考えることがたくさんです。

 

 

作っているとき

黙って眺めていることが多いのですが
眺めている間に

頭の中ではいくつかのシュミレーションと
取捨選択が行われているのです。

 

あるお庭を見て

なんだかいいなあ
とか

気持ちが落ち着く
とか
そんな気分にさせてくれる庭は
とてもよく考えられている庭だと思います。

 

 

 

 

 

 

2.次にアプローチのお話

 

 

 

 

 

 

 

 

アプローチとして石に合わせたのは
根府川石。
根府川は大好きな素材です。

根府川石は
神奈川県小田原市で産出する安山岩。
エッジがシャープで
きりっとしていて
色合いも落ち着いていて
本当にうっとりします。
根府川は以前に比べて
手に入りにくくなっていて
今回も現地まで石屋さんが取りに行ってくれました。
貴重な大判の石を

階段とアプローチに使いました。

用途に合わせて石を選び
階段からなだらかなステップに。
ほんとうにいい感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと遠くから見た画像です。
手前の石組みと玄関までのアプローチの位置関係が
わかりますか。
二つは独立しているようで
混ざりあって溶け合って
一つの空間を作っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう石を据えていたころは
梅が真っ盛りでした。
今はその梅も終わり
桜が見ごろを迎えています。

この工事は2期に分けて行っています。
第一期工事をあと1回のレポートで
お届けしますね

それではまた♪

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

Comment





Comment



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。