砥部焼とコラボする2
砥部焼のことを知るために
ギャラリー凛の聡子さんがコーディネートしてくれました。
いつもありがとう♪聡子さん
砥部焼の陶石の採掘場に。
砥部の石は現在こちらでだけ取ることができています。
採掘しているのは有限会社伊予工業所。
分けられた陶石
もともと砥石の産地でもありますので
砥石も製品化されていました。
中砥用です。
しかし天然石の需要は現代では難しいとのことでした。
販路拡大のためにワタシにもできることはあるかなと考えて
先日受講したグリーンウッドワークの加藤先生にお送りし
使い勝手を試していただくことになりました。
木工で使っていただく細い道ができたらいいなと思います。
こちらは
陶石を細かくする作業場です。
カシの木でついて、細かく砕いていきます。
ほとんどの材料は現在ではミルのようにすりつぶすものだそうですが
そうすると粒に丸みがでてきます。
こちらのようについて細かくすると粒に角があり
練った時にお互いが絡みやすいとのことで貴重なのだそうです。
できた原料がとても細かくて美しかった。
こうした積み重ねが美しいものを生み出していくのかと思うと
頭が下がる思いでした。
この2つは千山窯の泉本さんが案内をしてくださいました。
千山窯さんは
砥部焼観光センター炎の里(えんのさと)を経営しています。
砥部焼の販売所と砥部の食器を使った田舎カフェjutaroがあります。
ご飯もとてもおいしかったですよ。
原料を見た後は
窯元にも足を運びました。
今回の目的でもある
八瑞窯の白潟八州彦さんの工房にお伺いしました。
お伺いした時は
白モクレンやヤブツバキが満開で
レンガを積んだとてもいい感じの土留めには
ハナニラがいっぱいに咲いていました。
とても素敵。
おとぎの国に来たみたいでした。
庭のあちこちに大きなオブジェが。
またそれがとてもいい雰囲気でした。
白潟さんは大きな焼き物に定評があり
松山空港を出たすぐの大きな焼き物のオブジェも製作されています。
2013年には黄綬褒章に選ばれ
海外でのご活躍も素晴らしい方です。
お会いできるだけでも光栄です。
ありがたいことに私たちの到着に合わせて窯から作品を。
焼かれて初めて空気に触れる白磁は
息をのむほど清らかで美しかった。
こんな貴重な場面を見せていただいて
心から感謝をしています。
砥部への愛情とこれから行く道を
多くの時間をいただき聞かせていただきました。
白潟先生の作品は
神様への捧げもののようだと
感じます。
形の端正さと美しさ
この美しさをそのままに庭の緑の中に持っていきたいと思います。
そのほかの窯元にもお伺いをしました。
なかでもえんどう窯さんでは
オブジェのサンプルを作っていただけることになりました。
えんどう窯の遠藤さんには、砥部の土についても
詳しくおはなしいただき
今の砥部の陶芸家の方たちの試行錯誤の様子や
なぜ砥部なのか
砥部のよさをどう他地域に発信していくか
そんなことも聞くことができました。
えんどう窯さんは
八瑞窯さんとはまた違う軽やかさがあり
同じ砥部焼でも随分と作風に違いがあることもわかりました。
5月後半までにサンプルを作ることにしました。
ただいま資料を集めたり
ほかの業者の方と相談しています。
また形になってきたらこちらでもご報告しますね。
砥部の夕日
穏やかな地形と穏やかな砥部の方々でした。