大地に 水と空気のみちをとおす / 岐阜県関市

再生3

 

 

 

 

 

 

 

 

岐阜県関市の外構が先日一段落しました。
12月から始まった外構は
水の道をどうするか
庭の植物とどう付き合っていくかが
一番考えることでした。

じつはこちら
一回目の提案はごく一般的なアイデアでした。
家屋からの水を敷地外に排出することと
雑草の混じった土を改良することで
了解をいただいたのですが
了解いただいた後に
こちらからもう一度提案しなおしました。

初めの提案は悪くないのだけど
庭の植物にはまた悩まされることがあるなあ
違うアプローチはないものかと
あれこれ考えて
提案したのが「大地の再生 東海支部」とのコラボでした。

大地の再生 とは
矢野智徳さんの考え方を軸に置いた
全国で行われている活動です。
アスファルトやコンクリートで固められた地球を
呼吸しやすくするためにできることを
結い(施工に多くの人を巻き込んで行う)の力でやりましょう という
こんなにざっくりまとめていいのかわかりませんが
そんな方向の活動です。

屋根に集まった雨水を排水管で外に流すだけでなく
その雨水を庭にも巡らせ
必要でない水は外に流す。
水以外にも空気も土の中を巡らせ
植物の成長を促す。

こちらの施主様はこんな考え方を受け入れてくださるのでは
という気持ちもあり
思い切って再提案。
ありがたいことに受け入れてくださっての施工となりました。

水と空気のみちは
どの部分にどうめぐらすかを話し合い
12月の声を待っての施工でした。

再生1

 

 

 

 

 

 

 

 

庭中がユンボで掘り返され
みちができていきます。
これはみちに竹を敷き詰めていくところ。
トラック2台分以上の竹が敷地内に埋め込まれました。

再生2

 

 

 

 

 

 

 

 

埋め戻してこんな感じ。
こちらは裏庭部分です。

説明すると簡単なように思いますが
4日かけてのべ30人(ご家族も入れて)の作業でした。
結構な作業量ですよ。
しかもその作業は土の中に埋もれるので
見た感じからは想像できなくなります。
まさに縁の下の力持ち的な仕事です。

でも道をとおして
剪定をした柘植やお茶の木が
きらきらと葉を光らせて
風になびいているのを見ると
とても穏やかな満ち足りた気持ちになりました。
再生チームのチーフの後藤さんは
剪定しながら、癒されるねーと何度も声を上げてました。
うん、その気持ちとてもわかります。

大地の再生チームのやりかたは
きっと造園をしていらっしゃる人なら
びっくりするようなこともあります。
私もこれが常の道 と思ってきたことを
何度ひっくり返されたことか。
それでも話を聞くと理にかなっていて
このみちをとおす庭の作り方は非常に参考になりました。

大地を固めることが地球によくないという考え方

それでも家があってご近所があって
手入れする手間や

家族やライフスタイルがあって
施主様のご希望と庭と家へのあこがれ
私が作っていきたい庭
いろんなことを考えあわせて
どんな提案をしていきたいのか
そんなことを考えることができました。

小さなお子さん二人のいるこちらのご家族は
本当にかわいい二人のお子さんで
一緒におにぎりたべよー⤴(語尾が上がる それがかわいい)
と誘ってくれるいつもご機嫌な娘ちゃんや
自分のおやつを私たちに配ってくれる
やる気いっぱいのお兄ちゃん
私たちに寄り添って動いてくださったご主人や奥様
それを見守るおじいちゃんおばあちゃん

大家族のよさを感じながらの施工でした。
近くの驚愕のレストラン エデン でのお昼も楽しかった。

 

お茶の木をつんで自家用のお茶を作っているというお話がよくて
つい、我が家の庭にもお茶の木を植えてしまいました。

基本的な植物は植わりましたが
あと3回今年中にお伺いして
一緒に手入れをする予定です。

みちをとおした庭がどんな変化をしていくのか
それを見るのがとても楽しみです。

 

 

2017-02-26 | Posted in ingreenの庭しごとNo Comments » 

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