静かにクレッシェンド

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日の出に合わせて
乗鞍高原に車を走らせました。
途中の道路の温度表示は2℃!
そこからさらに500m以上標高を上げたので
きっと夜明けは氷点下だったと思います。

思いもよらず「冬」を体験しました。
冬ってこんなに寒かったっけ。
季節が巡るといつも忘れてしまいます。
ブルーホワイトだった霜一面の景色が
日が差し込んだとたん、赤や黄の鮮やかな景色に。
ドラマティックな展開に、朝からどきどきしてしまいました。

冷たいきれいな空気を体いっぱい吸い込んで
白樺やヤドリギの林を散策してきました。
気持ちよかったー
日常と違う空間と時間に身をおくのは
体の中を空っぽにするいい機会ですね。

 

 

 

 

 

エクステリアや庭つくりがいくつか同時進行しています。
そしてそこに毎年の手入れを入れているので
今、シゴトに時間をかけています。

だからといって大変かというとそうでもないですよ。

手を動かしながら話すことは
テーブルに向かいあっているときより
深いところまで話していることもあって
これはシゴト?それとも?と思うことも。
お話しする年代も性別もさまざまで、なるほどなあと感心させられたり納得したり。
そんなところも含めてシゴトは好きです。
(家族には趣味はシゴトだといわれることも)

 

 

 

 

庭つくりの工程を鳥の目でみると
ラヴェル作曲のボレロと似ているなあと思います。
派手なことなどなにもなく
淡々と地道に進めていく。
でも終わりに向けて少しずつクレッシェンドしていて
静かに心ときめいているのです。

手入れも同じかもしれません。

朝、庭に入って、一日の動きをシュミレーションします。
葉や枝の量を落ち着かせるために、鋏を入れていく。
休憩の時に速さやリズムや緑の濃さを確認して
再びことを進めていく。
これも淡々と地道に
でも終わりに向けて気持ちはクレッシェンドしています。

一人のときも職人さんと一緒でも
庭主さんとの手入れでも基本的には同じです。

終わって庭を眺めた時には
最後の一音が美しく響いているような感じでしょうか。
その流れが心地よくてこのシゴトを続けているのかもしれません。

 

 

 

今回の乗鞍散策は
心洗われるよい時間でした。
ときどきこんな

からっぽになれる時間を入れながら
また庭シゴトに向かい合いたいと思います。

 

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2016-10-16 | Posted in ingreenの庭しごと, おもうことNo Comments » 

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